SWALIONについて
SWALION(スワリオン)座ったままでONという意味。
座った時の姿勢で一番素敵に見えるデザインと、着脱の簡易さと着心地の良さをとことん追求して設計しています。
その中でもsuinnerは、粋な(地元の言葉ですいなー)粋で着ただけで誰かに魅せたくなる、出かけたくなる服。キチンと着こなせるのに楽ちんジャケット。
今まで着るものに悩み、冠婚葬祭などの大切な場面に出向くことにハードルを感じておられた方に、特に試していただきたいブランドです。
わたし自身、生まれつき脳性麻痺による四肢麻痺があり、歩く事には不自由してました。
さらには、着る、脱ぐ、ボタンを留める、腕を通すなど一連の動作がしにくく、選ぶ服がどんどん「着たいものから、着脱しやすい物」に変わっていきました。
そんなある日、テレビ通販でオシャレな服の宣伝を見て「私は車椅子ユーザーだからきっと似合わない」と思ったとき、「立っている姿が素敵」という宣伝文句が聞こえてきました。
「あっそうか、立っている姿が素敵に作られているから、今の自分(常時車椅子を使っている自分)に合う服が見つけられないのか!」と気が付きました。
それからは座った姿勢で一番素敵に見える衣服ブランド、SWLIONを立ち上げました。
冠婚葬祭にこだわる理由
SWALIONの開発をしながら、どうしてもつくりたかったのが冠婚葬祭に参列できるキチンとした服。
車椅子だとどうしてもジャケット系を着るのに抵抗がある。着れたとしても長時間着てるとしんどくなってくる。
そもそも、丈が座っている姿勢に合わないetc...。
なぜ冠婚葬祭にこだわったのか・・・
SWLIONを立ち上げるまでの職業がピアカウンセラーという仕事でした。
ピアカウンセラーは障害者同士悩みを打ち明けながらエンパワメントしていくという役割。
その中で、冠婚葬祭に出席したことがないという告白がありました。
理由は様々です。会場がバリアフリーじゃない。連れて行ってくれる人がいない。大勢の人の前には行きにくい。着ていく服がない...
その告白が、私の中でずっと印象に残っていました。
何か一つきっかけを作ることで、家族や友人の大切なシーンに出席し、一緒に喜んだり、悲しみを分かち合う、そんな当たり前のことが当たり前にできるようになってほしい。
そんな思いから開発した商品がsuinnerのジャケットです。
一般社団法人マルチスイッチ代表 木村寛子